皆さんは「熊野古道」を知っていますか?
日本のどこに「熊野古道」があるか分かりますか?
もしかしたら知らない人が多いかもしれません。
熊野古道は世界遺産なのに、知名度が低いのです!
ロンリープラネットの「ベストイントラベル2018」で第5位に選ばれているのに!
ミシュラングリーンガイドで三つ星を獲得しているのに!
熊野古道には訪れるべき魅力がたくさんあります!
- 歴史を感じる石畳の階段
- 静かな古道歩き
- 古き良き日本の山里
- 趣のある温泉
- スペイン巡礼と提携
日本の精神文化と伝統が息づく熊野古道。
今回は、実際に熊野古道を歩いてみて感じた魅力を紹介します!
内容(目次)
そもそも熊野古道って?
熊野古道は、全国に広がる熊野信仰の聖地を目指す参詣道です。
自然崇拝から始まった熊野信仰は、神道や仏教が融合した日本独自の宗教スタイルを作りました。
ぜん
熊野信仰の聖地は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の「熊野三山」。
天皇をはじめ、一般庶民も聖地を目指して歩きました。
熊野古道の歴史は1000年以上!
文化的景観と歴史から、熊野は世界文化遺産に登録されています。
中辺路ってなに?
熊野古道には、
- 中辺路
- 小辺路
- 大辺路
- 伊勢路
- 紀伊路
と呼ばれる5つの道が紀伊半島にあります。
それぞれスタート地点は違うのですが、最終的には熊野本宮大社を目指します。
「苦しい道のりほどご利益も大きい」と考えた昔の人々は、険しい中辺路を好みました。
中辺路はいまでも一番人気のコースで、宿場も一番整備されています。
中辺路の主要コースは65kmほどで、3泊4日で歩き通すことができます。
ただ、気分を味わうだけなら、バスや車で移動して数キロだけを気軽に歩くことも可能です。
ぜん
歴史を感じる石畳の坂道
熊野古道といったら、苔むした石畳の坂です。
熊野古道の所々にある石畳の坂道を歩くと、いにしえの巡礼者の姿が思い浮かばれます。
半分朽ち果てているような石畳もかっこいいですね!
石畳が作られた年代は正確には分からないのですが、少なくとも17世紀前半にはあったようです。
つまり、400年以上前につくられた石畳を歩けるのです!
ぜん
なぜ石畳がつくられた?
わざわざ山に石畳をしくのは、相当大変な作業だったでしょう。
では、なぜ熊野古道に石畳がしかれたのでしょうか。
理由は3つあります。
- 豪雨から道を守るため
- 傾斜をなるべく緩やかにするため
- 道の保全のため
熊野古道のある紀州は雨が多い地域です。
雨が多いと土が流されてしまうで、石畳で流出を防ぐ必要がありました。
また傾斜をゆるくして巡礼者を通りやすくしたり、石をひくことで雑草を生やさないようにする目的もありました。
静かな古道歩き
熊野古道はとっても人が少ないので、静かな山歩きを楽しめます。
もう一度いいます。
とにかく人が少ないです!
ぜん
しかし、人が少なく静かに熊野古道を歩けるというのは、とても重要です!
なぜなら、熊野古道の巡礼者は歩いているうちに、瞑想のような気分が味わえるからです。
スピリチュアルな熊野古道の雰囲気を味わうために訪れる人もいます。
たまには都会の雑踏から逃れ、自分と向き合ってみるのも良いとは思いませんか?
熊野古道は自分と向き合う機会を与えてくれます。
古き良き日本の山里
熊野古道を歩くと、古き良き日本の山里を見ることができます。
昔から巡礼者の宿場として、山里は巡礼者に貢献してきました。
人のいない熊野古道を抜けて山里に入ると、ホッとします
現代でも、熊野古道を歩く際は里山の民宿に泊まることになります。
みな優しい人ばかりで、地元の食材を使った料理と温かいおもてなしも魅力のひとつです。
熊野古道の山里は、日本の精神文化が生活に息づいています。
今では、古き良き日本の里を見に来る外国人が急増している程です。
素朴で温かい里山は、巡礼者の癒やしスポットとなっています。
趣のある温泉

出典:https://www.japantimes.co.jp
日本最古の温泉である「湯の峰温泉」を中心に、「川湯温泉」や「渡瀬温泉」など熊野本宮大社周辺には趣のある温泉が多くあります。
湯の峰温泉は1800年以上の歴史をもちます。
天然温泉の岩風呂「つぼ湯」は参詣道の一部として世界遺産にも登録されています。
「川湯温泉」は、川の中から温泉が湧く珍しい温泉です。
川原を掘れば温泉が湧くので、自分だけのオリジナル露天風呂をつくることができます。
巡礼で疲れた体を癒せる温泉に、ぜひ入浴してみて下さい!
>>>『本宮温泉郷の詳細』
スペインのサンティアゴ巡礼路と提携
熊野古道とスペインのサンティアゴ巡礼路は提携関係にあります。
どちらの道も1000年以上の歴史をもつ伝統的な巡礼路であり、世界遺産に登録されているからです。
世界遺産の「道」は世界に2つだけ。
日本の「熊野古道」とスペインの「サンティアゴ巡礼路」です。
2つの信仰の道は、世界中の人に歩かれてる、大変貴重な巡礼路なのです!
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「二つの道の巡礼者」になれ!
「二つの道の巡礼者」とは、熊野古道とサンティアゴ巡礼路の両方を歩いた人です。
条件を満たして2つの道を歩くと、「二つの道の巡礼者」の称号が貰えます。
また、特別なピンバッチがもらえ、「Dual pilgrim」というサイトにも写真が載ります。
2015年から始まったこの取り組みですが、今年の2月には達成者1000人を突破しました。
ぜん
>>>『二つの道の巡礼者詳細』
【まとめ】日本人なら熊野古道に行け!
僕が歩いて一番印象に残ったのは外国人の多さです。
熊野古道を歩く人の約7割が外国の人だといいます。
非常に嬉しいことなのですが、違和感もあります。
「なぜ日本人は歩かないのだろう?」
日本人の精神の原点である熊野古道には日本人こそもっと訪れるべきです!
荘厳な熊野の自然と、いにしえの古道を歩けば、日本の良さを再発見できます。
ぜん
新しい自分に生まれ変わることを願って歩いていた熊野古道を、皆さんもぜひ歩いてみて下さい
[box06 title=”あわせて読みたい”]>>>『【保存版】熊野古道の中辺路を格安で歩く方法』[/box06]
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