スペインを巡礼したい、そこのあなた!
スペイン巡礼の情報を集めるのって大変ですよね。僕も色々なブログや書籍を、主発前は見まくってました。
ただ色々な情報源を探し回るのは、はっきり言って面倒。
そこで今回は、スペイン巡礼に関する疑問をまとめて、Q&A形式で答えていきます。
実際に体験したから分かる、スペイン巡礼の本当の情報を教えます!
内容(目次)
▼スペイン巡礼の基本知識▼
初めに抑えておきたい基本的な知識を紹介します。
そもそもスペイン巡礼って?
スペインの自然、文化、歴史を謳歌する旅
スペイン巡礼は、カトリックの聖地サンティアゴデコンポステーラを目指して歩く、巡礼の旅です。
1000年以上の歴史があり、巡礼路は世界遺産にも登録されています
ぜん
スペイン巡礼の魅力は、下記の記事でさらに詳しく紹介しています。

スペイン巡礼は誰でも歩けるの?
歩けます
スペイン巡礼は誰でも歩けます。宗教は関係ありません。
ぜん
スペイン巡礼しているのはどんな人?
世界各地から集まる旅好きな人
巡礼者の国籍は、多種多様です。
なので色々な外国人と出会えます。
年齢的には30〜40代が多い印象でしたが、10代〜80代まで老若男女問わず巡礼しています。
ぜん
どんなルートがあるの?
10のルート。メジャーなのはフランス人の道
スペイン巡礼の主なルートは10あります。
巡礼者の数トップ5は、以下の通り。
- フランス人の道(70.5%)
- ポルトガルの道(13.2%)
- 北の道(5.9%)
- 銀の道(4.0%)
- プリミティボの道(3.3%)
一番ポピュラーなのが、フランス人の道になります。
フランスのサンジャン・ピエド・ポーから、スペインのサンティアゴまでは800km!
巡礼者のための施設が一番整っていて、他の巡礼者との交流が多いので、まず最初に歩くべき道ですね。
スタート地点は?
どこから出発してもOK!
スペイン巡礼のスタート地点は、どこでもOKです。
上の図は、それぞれの町からスタートした巡礼者の数を表しています。
フランスのサンジャンと、サンティアゴまで残り約111kmのサリアが多いですね。
スタート地点はは、日程や体力で決めればいいと思います。
スペイン巡礼を歩く日程は?
完歩するなら40日くらいあると安心
スペイン人の道800kmを完歩するには、予備日や移動日なども含めると、40日くらいあると安心です。
1日で歩く距離は、20〜25kmほど。
なので実際に歩く期間は、30日ほどになると思います。
また、時間はないけど巡礼証明書が欲しい人は「サリア」の街から歩くのが一般的。
サンティアゴまで111kmの地点にあるサリアからは、4日〜5日で到着できます。
巡礼する時期は?
春と秋がベスト
真夏はできるだけ避けた方がいいと思います。
スペインの夏はとても暑いです。さらに巡礼者が一番多い時期なので、宿の争奪戦になります。
真冬は雪が降り積もります。なので4月〜5月の春と9月〜11月の秋がベストシーズンでしょう。
ただ巡礼者の多い夏と比べて、春と秋は閉じている宿(アルベルゲ)も多いので事前にチェックしましょう。
ぜん
巡礼にかかる費用は?
めっちゃ安い
スペイン巡礼の費用はかなり安いです。
なぜなら、圧倒的に宿泊費が安いから!
巡礼者専用の宿、「アルベルゲ」はタダのところもあるし、かかっても1000円ほどで泊まれます。
ぜん
特に節約はしてません。
大体の内訳も書いておきます。
飛行機代=80,000円
食費=70,000円
宿泊費=40,000円
雑費=10,000円
飛行機は、カタール航空で行きました。安いしサービスもGood!
宿泊費が安いのはありがたいですね〜。1ヶ月の滞在でも約40,000円かかりませんでした。
1日にかかる費用は、30ユーロ(4000円くらい)でしたね。
自炊とかすればもっと安くなります。
クレジットカードは使える?
使えるところもあるが、現金の方がベター
結論からいうと、クレカに依存するのは危険です。
田舎の町を通ることが多いので、カードが使えないお店があります。
また、アルベルゲは基本的に現金のみです。
とはいえ、大量の現金を持ち歩くのは不安ですよね。
スペインはATMが普及しているので、キャッシュカードやクレジットカードでその都度引き出すのがいいと思います。
英語もスペイン語も話せないけど大丈夫?
大丈夫です。
巡礼で心配になるのは言葉だと思います。
でも大丈夫!英語とスペイン語が話せなくてもなんとかなります。
英語は中学レベルの単語が話せれば通じます。スペイン語は、巡礼中に必要なものを覚えていくと思います。
他の巡礼者と積極的にコミュニケーションを取っていきましょう!
▼巡礼に必要な知識▼
実際に巡礼するときに必要になる、知識を紹介します。
巡礼手帳ってなに?
巡礼者の身分証明書
巡礼手帳は、巡礼者にとって最も大事なもの。
巡礼手帳がないと、アルベルゲにも泊まれません。
アルベルゲやバルで、スタンプを押してもらえるので、そのスタンプが歩いた証になります。
なお巡礼手帳は、アルベルゲや観光案内所で購入できます。
日本でも購入できますが、デザインが微妙です。どうせなら現地で買いましょう。
巡礼証明書って?
100km以上歩けば貰える証明書
巡礼証明書とは、サンティアゴ・デ・コンポステーラで発行してもらえる書類のこと。
ただし、受け取るためには条件があるので注意!
- サンティアゴまで最後の100kmを徒歩または馬で完遂
- サンティアゴまで最後の200kmを自転車で完遂
意外と忘れがちなので注意!アルベルゲやバルで貰えばOKです。
スペイン巡礼ではどこに泊まるの?
巡礼者は「アルベルゲ」といわれる宿に泊まります。アルベルゲは巡礼者専用の宿です。
宿泊費は0〜15ユーロ(0〜2000円)。かなり格安です。
0円は寄付制のアルベルゲ。修道院が管理してるアルベルゲなどは0円のところが多いですね。
またアルベルゲには、公営と市営のものがあります。
ぜん
アルベルゲの設備は?
基本的なものは揃っている
アルベルゲは二段ベットのドミトリー形式。
シャワーは90%ぐらいのアルベルゲに付いています。ただし水圧は弱い!
またキッチンが付いているところも多く、自炊が可能です。
有料ですが、洗濯機や乾燥機が付いているところもあります。
溜まった洗い物は、洗濯機・乾燥機があるアルベルゲで一気に洗っていました。
巡礼中の食事は?
基本はバルなどで外食。スペイン料理は美味い!
アルベルゲで提供してくれるところもありますが、食事は基本外食になると思います。
朝は、バルでトーストとカフェオレ。
昼は、巡礼路沿いにあるバルでボカディージョ(スペイン風サンドイッチ)。
夜は、アルベルゲの近くのバルでコース料理って感じでした。
食べに行くのは、全部バルですね。
夜のコース料理は、前菜・メイン・デザート・パン・ボトルワインがついてるものです。ほとんどのバルでこういった食事があります。
ボリュームたっぷりで、価格は1000円ほど。かなり安いです。ボトルも一本付いてますし。
ぜん
全然日本食が恋しくなりませんでした。
巡礼の持ち物は?
持ち物はこちらのサイトが参考になります。
現地で調達できるものは?
基本的な生活用品は調達できる
町には薬局が多くあるので、足りなくなったもの、急に必要になったクスリなどは調達可能です。
また、大きい町ではトレッキングポールやシューズなどを売っているお店もあります。
なので生活用品や装備は、現地でも調達できます。不測の事態になっても安心です。
1日の生活は?
とある1日を紹介
巡礼者の日々の生活は、規則正しい生活。
ここでは、とある1日の生活を簡単に紹介します。
7時:起床 | 素早く身支度 |
7時半:出発 | |
8時:朝食 | 町のバルでトーストとカフェオレ |
8時半:歩行開始 | 朝食後出発。お昼ごろまで歩く |
12時半:お昼休憩 | 通りがかった町のバルでお昼。ボカディージョを食す。 |
15時:アルベルゲ着 | 25km歩いて到着。 |
15時半〜:自由時間 | シャワー・洗濯・仮眠・散歩など |
18時:夕食 | 適当なバルに入り夕食 |
19時:ワインで乾杯 | 巡礼仲間と楽しく飲む |
21時:アルベルゲに戻る | 日記を書いたり、歯磨きしたり |
22時:就寝 |
朝早く起きて、歩いて、美味しい食事とワインを楽しむ。
毎日がこのサイクルで、とても充実した日々を送れます。
日常から解放され、嫌なことを忘れ、思うがままに歩けます。
Wifi環境は?
よほどの理由がなければ心配する必要なし。
異国の地で、ネットにつながらないのは困りますよね。
僕も通信環境については、日本を発つ直前までめちゃくちゃ悩みました。
ポケットWifiを持って行こうか、simを買おうか。
しかし結果的に、Wifiの心配はいりませんでした!
スペインは日本より遥かにwifi環境が整っています。基本的に、バルやアルベルゲにwifiはあります。(ただ、公営のアルベルゲには少ないかも)
▼スペイン巡礼お役立ち情報▼
いままで答えてきた以外の、スペイン巡礼に役立つ情報を紹介します。
買っておきたい本は?
買っておきたい本は2冊ある!
スペイン巡礼について体系的にまとまってる本は少ないです。
しかしこの本は参考になりました。
『聖地サンティアゴ巡礼 増補改訂版』
各町の情報が詳しく載っているので、持っておけば役に立つと思います。
出発前に巡礼の雰囲気をつかみたいなら『カミーノ! 女ひとりスペイン巡礼、900キロ徒歩の旅』がおすすめ!
離婚をきっかけに巡礼した著書の巡礼が、面白おかしく描かれているエッセイです。
スペイン西の果てフィステーラって?
スペインの西の果て、巡礼の最終地
スペインの最南端にあるフィステーラは、巡礼者にとって本当の終着点です。
サンティアゴから90kmほどの距離にあるので、歩けば3日で行けます。ただほとんど行ける、2時間ほどで行けるバスを利用してましたね。
サンティアゴまできたら、フィステーラまで行くべきだと思います。フィステーラ岬から大西洋を見たときの感動は今でも忘れられません
覚えておきたいスペイン語は?
本当に覚えておきたい17の言葉
ここでは本当に覚えておきたい言葉を教えます。マジで何度も使いました。
Hola(オラ) | こんにちは |
Buen Camino(ブエンカミーノ) | よい巡礼を(巡礼者のあいさつ) |
Adios(アディオス) | さようなら |
Vamos(バモス) | レッツゴーみたいな意味 |
Gracias(グラシアス) | ありがとう |
Por favor(ポルファボール) | お願いします |
Si(シー) | はい |
No(ノー) | いいえ |
Bueno(ブエノ) | グッド |
Cuanto cuesta?(クアントクエスタ) | いくらですか? |
La cuenta, por favor(ラクエンタ) | 会計お願いします。 |
Cafe con leche(カフェコンレチェ) | カフェオレ |
Cafe solo(カフェソロ) | エスプレッソ |
Cerveza(セルベサ) | ビール |
Vino tinto/blanco(ビノティント/ブランコ) | 赤ワイン/白ワイン |
Bocadillo(ボカディージョ) | スペイン風サンドイッチ |
Tortilla(トルティージャ) | スペイン風オムレツ |
どれも1日の一回は使う言葉です。
必要な言葉は、巡礼中にいつのまにか覚えます。
最後にワンポイントアドバイス
スペイン人の巡礼者と仲良くなりましょう。
スペイン人は英語があまり通じません。
なのでスペイン語が話せる人がいると、通訳してくれます。
またアルベルゲの予約を電話でしてくれたり、現地のグルメ情報もゲットできます。
僕も本当にお世話になりました。
評判の良いアルベルゲを予約してくれたり、その街の名物料理を教えてくれたり、巡礼がより楽しくなります!
何か質問があったらコメントして下さい!
答えられる範囲であれば、お答えします!
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